2007年タイのミュージックシーン(インディーズ系)

毎年11月に行われるFat Festivalっていうタイ最大のインディーズ系フェスに行くと、その一年がどんな感じだったのか解かるんですが、今年はこれといった流行りもなく、なんとなく地味な一年だったような気がします。去年流行っていたものが引き続き流行っていたような感じです。
ラジオでよくかかっていた音楽は、Squeez Animal, Slur, Cyndi Sui, Saliva Bastard Thaitanium, Futon, Flureなどなど。どれもチャートの常連アーティストです。レーベルで言うと
SmallRoomとSpicyDiscが強かったです(これも去年に引き続き)。特にSpicyDiskは所属アーティストがどんどん増えてきていて、今後も更に成長していきそうです。先月新作を出したGrooveRidersもそうなんですが、以前BakeryMusicに所属していたアーティストがこちらに多く移ってきてる様な気がします。

そんな感じで特に目新しいものは出てこなかったんですが、シーン自体はかなり成熟してきたような気がします。前述のFatFesも7回目なんですがだいぶフォーマットが出来てきて、落ち着いて観れるようになりました。あとしっかりとしたレコーディングスタジオが安く使えるようになったお陰で、作品の質も高くなったような気がします。以前はインディーズ=音が悪いって言うイメージがあったと思うんですが、いまではメジャーの作品と大差ないと思います。

そんなんでここ何年かの間に頑張ってきたアーティスト達が、シーンを率先するようになってきたんですが、ちょっとマンネリ気味になりかけてるのが気になるところです。クラブイベントなどで新しいバンドもよく見かけるんですが、FutonやGooseを初めて観たときの様な衝撃を受けることはあまり、というか殆どないです。なので若い子達にはもっと頑張ってもらいたいですね、シーンに一石を投じるようなバンドが出てくると活性化されると思います。

そんななか、最近ラジオでよくかかって勢いを感じるジャンルがスカ&ダブです。
僕は行った事ないんですが、カオサンのスカ専門クラブはかなり賑わってるようですし、そこから出てきたバンドもかなりの実力です。レゲエやスカはタイ人に良く合ってますね。レゲエの大御所のTBoneもそうなんですが、タイのカントリー(ルクトゥン)の要素を曲に取り入れていて、それが良く合っています。ダブも同様、タイ人のゆるい感覚に良くあってると思います。テクニックとか技術的なものでなく、身体に染み付いたゆるーい感覚がダブの真髄をついているような気がします。
先日FatFesであるダブアーティストのライブを観たんですが、非常に楽しかったです。
あとレゲエ繋がりで、TboneのメンバーがやっているPhotoStickerMachineっていうユニットがあるんですが、その新作が凄くいいです。彼は映画のサントラもたくさん手がけていて、PenEk監督の作品の音楽も彼によるものです。この新作は、ハウス、ロック、ダブなんかの要素をうまく取り入れて尚且つポップに仕上げているのがさすがだなと思います。凄く質の高いタイ音楽なので是非聴いてみてください。

来年はどんな一年になるんでしょうか、、。噂によるとModernDogが現在新作をレコーディング中らしいのでそれがまず楽しみです。あと超個人的にメタル関係(エモではない)に新しいものを期待。

そろそろ世界的にも何か大きな変化が起こってもいい頃、新しい刺激を心待ちにしています。

ライブハウスに関しては状況は日本とかなり違います。日本には、たくさんのライブがメインの箱がありますが、タイではライブはあくまで飲み屋の演出のひとつのような感じです。お客さんが飲んで一緒に歌って楽しめる様、演奏する曲もカカヴァーが殆どです。それはそれで楽しいんですが、個性的なものを求めることは出来ないですね。ただ去年あたりから、バンドも出演させるクラブイベントが増えてきたんで、そこに行けば旬のバンドのライブを見ることが出来ます。Myspaceを見ると、その手のイベントの告知がいっぱいあります。今一番盛り上がっているのはDude/Sweetって言うイベント、とにかく楽しいです。あとうちらがやってるSO::ONっていうイベントも他ではあまり観れないアーティストのライブが観れるんで、是非遊びに来てください。後上記したスカ系クラブや老舗のSaxphoneでも素晴らしいライブが観れます。

雑誌はあまり読まないんで解からないです。Fat Radioが作っているDDTって雑誌は内容が充実していて面白いらしいですよ。
<筆者:清水宏一>


2007年12月26日
 

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